研究課題/領域番号 |
20K04970
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研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
Zhan Ping 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (00296360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 分配メカニズム / 選好 / 無羨望 / 劣モジュラ / 単峰 / 離散財 |
研究実績の概要 |
1.公表済みの論文(1)責任著者(corresponding author)として、"Extended random assignment mechanisms on a family of good sets"(30ページ) がSpringer Nature のSN Operations Research Forum 2 に公表された。(2)単著のSign representation of single-peaked preferences and Bruhat orders はarXiv:submit/4178449 に公表された。 2.投稿済みの原稿の進捗 (1) 責任著者(corresponding author)としての双劣モデュラー多面体の単調直径についての共著原稿は査読者のコメントに基づいて、2回目の修正を終了した。(2)単著の分配メカニズムと組み合わせ最適化の研究結果関係について、Springer Natureのランクの高い論文誌に新たに投稿し、一定の評価を得た(Overall, this is a nice paper deriving interesting structural results, To summarize, I do think this is a good paper worth publishing, but...)、再投稿した。(3) Elsevierに投稿した原稿はまだ結果待ち状態。
3.その他 現在、離散財などの分配メカニズムの拡張の研究に集中している。また、Springer Nature の依頼で、査読とレビュー数本を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
既存の研究について、おおむね順調に進展している 新たな研究はやや遅れている。それは、コロナの関係で、学会への対面参加・交流の不足、新たな研究、共同研究をやや形成しにくい状況である。 また、所属大学の図書館は専門ジャーナルの機関購読をされてないため、以前は他大学の図書館に頻繁に通い・閲覧できた。所属大学のIDによるオンラインの閲覧ができない、特にElsevier社が発行されているジャーナルに関しては、一部は主にPreprintに頼っている。(Springer Nature社は個人購読を申し込んでいる。)
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、満足と公平の分配メカニズムの理論構造と応用の研究を進めていく。 ほぼ完成した一部の内容をすでに整理・投稿した。その他(例えば、単峰に関する研究)、無理に査読付きのジャーナルに投稿するのではなく、中間の成果をpreprintで公開・交流するという形を取っている。その代わりに、分配メカニズムの方向に継続的に研究を集中できる。ただし、次に分割可能財から離散財の研究に重点を置いている。具体的に、集合族の分割可能の財の分配メカニズムに得られた結果について、lottoryを使って離散財に割り当てるときに、満足と公平性をどれだけ保てるか、拡張できるかを究明する。また、離散財の公平分配の境界が拡張された問題設定で、どのように結びつけるかを拡張しながら、解明する。 コロナの状況で、すでに決まった研究は、メールなどで研究が進められるが、対面交流が欠ける場合、新しい研究の発想、および共同研究の形成には影響がある。移動緩和の状況で、対面交流を進め、また別の対策を積極的に実行することが必要である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの関係で、学会への対面参加、及び交流が制限されたため、これに関連する予算を使えなかった。現在、世界的に移動制限が緩和されており、これらの予算をもっと使える状況になっていくかと予想される。 新型コロナウイルス感染症により、使用できなった研究費については 研究の場の一部は家に移し、学校のオフィスと家で両方のPCおよび接続機器の充実(予備を含む)と更新を行う。さらに、査読者に指摘された原稿の校正料などに使用する。 交流を促進するため、ジャーナルに掲載される主な研究結果をオープンアクセス料に充てるとも考えている。
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