研究課題/領域番号 |
20K04971
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
細田 高道 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (50570123)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サプライチェーン / 持続的社会 / 循環型サプライチェーン |
研究実績の概要 |
令和4年度においてはコロナ禍の状況がある程度ではあるが落ち着いてきた状況となり、通常業務へと徐々に戻りつつあった。また各国の入国規制が徐々に緩和され国際学会に参加するなどの研究活動も可能となり始めた。このような状況変化を受け、これまで困難であった国際学会参加と研究協力者との研究討議を再開した。具体的には、米国系のオペレーションズマネジメント分野の学会であるManufacturing and Service Operations Management学会およびProduction and Operations Management学会、ヨーロッパ系の主に在庫関連問題が中心のInternational Society for Inventory Research学会、そして米国系の意思決定関連問題が中心のDecision Science Institute学会に参加をすることにより最新の研究内容を把握するとともに研究討議を実施した。特に、Decision Science Institute学会においてはこれまで本研究で採用していた需要モデルをさらに一般化したモデルについて、多くの研究者からフィードバックをもらうことができた。それらを受けてさらに開発を進めた上で、研究協力者の一人である英国エクセター大学のディズニー教授(及びその同僚)と議論を重ね、新しいモデルの可能性と特徴について把握することができた。また、国際学会から得た知見から、循環型サプライチェーンという視点だけではなく、さらに広く持続的サプライチェーンという視点から研究をとらえ直すことにより、より研究の方向性が多岐に渡る可能性も見出し、来年度においてさらにこの可能性について追求することとし、研究協力者からも同意を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度当初においては、当初の計画と比較するとやや遅れ気味であったが年度中の活動によりかなり挽回できたと考えている。しかしながら、やはり令和3年度の遅れ、特に参加を予定していた学会や研究会の中止や延期による遅れ、をすべて挽回できたわけではない。それに加え、年度末における研究協力者との討議において当初は予期していなかった新たな可能性を本研究に見出したことにより若干の追加検討をする必要が生じた。この追加検討の発生により、本来であれば令和4年度で完了する予定であったが令和5年度においても継続検討をすることとなった。当初計画を変更せざるを得ないことが原因ではあるものの、このような理由により「やや遅れている」とすることが妥当であると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
期間も予算も限られることもあり、令和4年度末に見出した新たな可能性部分、特により一般的な需要モデルの開発、に集中して令和5年度の研究を推進していく予定である。海外の研究協力者とは引き続き連携を保ちながら、国内あるいは国外の学会にて成果を発表することで研究を広く知っていただく活動も実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行が当初想定していた予定から若干遅れていることが主な理由である。令和3年度において参加を予定していた学会や研究会の中止や延期が多々発生し、令和4年度当初においては、すでに当初の計画と比較するとやや遅れ気味であった。それに加え、年度末における研究協力者との討議において当初は予期していなかった新たな可能性を本研究に見出したことにより若干の追加検討をする必要が生じたことも理由である。 学会発表および協力研究者の研究討議に必要となる旅費の一部として活用する予定である。
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