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2023 年度 研究成果報告書

循環型サプライチェーンにおける持続性とコストのコンフリクト

研究課題

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研究課題/領域番号 20K04971
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25010:社会システム工学関連
研究機関青山学院大学

研究代表者

細田 高道  青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (50570123)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード循環型サプライチェーン / リサイクル / ブルウィップ効果
研究成果の概要

本研究は、使用済み製品を市場から回収・再生した上で再度販売する、いわゆる循環型のループを併せ持つサプライチェーン(循環型サプライチェーン)の特性について数理的アプローチにより検討した。研究において想定した製品は近年再生技術の進展と普及が進んでいるペットボトルである。主な研究成果は以下に示す2つのパラドックスの存在を証明したことにある:1)回収から再生するまでのリードタイムは長い方がサプライチェーン全体のコストは小さくなる、2)原材料から製品を製造するコストよりも使用済み製品から製品を再生するコストの方が低い場合であっても、再生量を増加させるとサプライチェーン全体のコストが上昇する場合がある。

自由記述の分野

オペレーションズ・マネジメント

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の一方向の供給のみを対象としていたサプライチェーン分野の研究において、サプライチェーン内のリードタイムは短ければ短いほど全体のコストは下がると結論付けられていた。リードタイムが短ければ、計画する際にあまり遠い先まで予測しておく必要もなく、サプライチェーン全体をコントロールしやすいことがコストが小さくなる理由である。我々の研究成果は、このような従来型サプライチェーンでは常識であったことが、循環型サプライチェーンにおいては当てはまらないことを示唆している。また、再生コストが仮にかなり低いとしても、再生量をいたずらに増加させるとは、サプライチェーン全体のコスト上昇になる場合があることも示した。

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公開日: 2025-01-30  

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