企業の持続的な発展および消費者の安全・安心な購買環境を実現するためには,価格決定メカニズムの理論的な理解を深めること,アルゴリズムの質を評価し,担保することが求められる.本研究では,(1)需要の学習を考慮した価格決定アルゴリズム,(2)自動予約アルゴリズムを考慮した価格決定モデル,(3)複数企業による共謀とその持続条件,の3つのテーマを対象に価格決定モデルを構築し,価格変動や社会的厚生について分析を行なった.各テーマにおいて内外要因を適切に価格決定モデルに組み込むことで企業と消費者がともに満足する購買環境の実現が達成可能であることを示した.
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