特に離散列挙問題に関して顕著な成果を挙げた。極大解生成オラクルによって暗に与えられるアイテム付き集合システム(ハイパーグラフ)に対し、共通アイテム集合に関して極大な解をすべて列挙する問題を考えた。集合システムに一切の仮定がない場合、合流性を仮定した場合のそれぞれについて、多項式遅延アルゴリズムを開発した。これらの成果は一般性が高いものであり、アイテム付きグラフにおける共通アイテム集合に関して極大な連結誘導部分グラフの列挙アルゴリズムの実装、様々な連結条件を満たす部分グラフの列挙問題(たとえば二辺/点連結誘導部分グラフ、強連結誘導部分グラフ)など、新しい研究への展開につなげることができた。
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