• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

動的スケジューリング問題に対する進化計算手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K04985
研究機関県立広島大学

研究代表者

広谷 大助  県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (30432686)

研究分担者 林田 智弘  広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (20432685)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード動的スケジューリング問題 / 周期性 / 進化計算 / ディスパッチングルール
研究実績の概要

本年度はまず前年度で提案した進化計算手法による遺伝的プログラミング(Genetic Programming: GP)の手法の改良を行った.Base 個体群の追加と,選択される個体群の増減された手法を2022 IEEE SMC Hiroshima Chapter 若手研究会で発表した.全個体群を複数の部分個体群に分割し,各部分個体群をさらに分割して一般的な島モデルGPを実現する部分個体群二重並列構造IGPは電気学会C部門大会で発表した.また,各個体群の中に複数の島を配置し移住の操作を行う個体群増減型二重並列構造GPを電気学会と制御学会の合同部会で発表した.更に,昨年度の成果を学術論文誌に投稿し採択されシステム制御情報学会論文誌に掲載された.これらの手法は従来のGPを用いた手法よりも短時間で良い結果を求めることに成功した.
これらの改良を基に最終目的である汎用性のあるディスパッチングルールの獲得へ向けてまずはGPによって獲得した各ルールのルール分析を行った.ルール分析は獲得したルールと各入力パラメータの相関関係を求めることによって実施した.その結果,パラメータによって正あるいは負の関係があることが明らかになった.この結果は2022 IEEE SMC Hiroshima Chapter若手研究会で発表した.更に既存のディスパッチングルールとの比較も相関分析を用いて行い,その結果は電気学会のシステム制御合同研究会で発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は本年度を最終年度としていたが,新型コロナウイルスの影響により企業訪問が1月となりそれを基にした学会発表及び論文発表が遅れ当初目的とした事項が来年度に実施となったため,やや遅れているとした.

今後の研究の推進方策

進捗状況で述べたように本年度は1年延長し最終年度となる.よって,当初目的とした汎用性のあるディスパッチングルールを獲得するために,ルール分析を統計手法である相関分析を用いて詳細に行うことによって,汎用性のあるディスパッチングルールを獲得する.
その上で企業訪問の結果を基に最終的な成果を学会で発表しかつ学術雑誌に論文として投稿する.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で企業訪問が1月に実施となり,それに伴い論文発表等が遅れたため,本年度は成果発表及び学術雑誌論文にまとめるための情報収集の学会参加の旅費(国内学会・海外学会)及び論文投稿費用に使用する

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 動的スケジューリング問題のための長期メモリを用いた並列遺伝的プログラミング2022

    • 著者名/発表者名
      林田智弘,広谷大助,西崎一郎,関崎真也,前田伊吹
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌

      巻: 35 ページ: 93~100

    • DOI

      10.5687/iscie.35.93

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 周期的需要のある動的スケジューリング問題のための遺伝的プログラミングを用いた優先度規則2022

    • 著者名/発表者名
      林田智弘, 広谷大助, 西崎一郎, 関崎真也, 前田伊吹
    • 学会等名
      電気学会研究会資料:システム・制御合同研究会 「制御工学と機械学習の最新動向」
  • [学会発表] 周期性を持つ需要を伴う動的スケジューリング問題に対する遺伝的プログラミングの改良2022

    • 著者名/発表者名
      広谷大助, 林田智弘, 西崎一郎, 関崎真也,前田伊吹
    • 学会等名
      2022年電気学会電子・システム情報部門大会
  • [学会発表] 進化計算手法によって得られた周期性のある動的スケジューリング問題のためのルールに関する考察2022

    • 著者名/発表者名
      前田伊吹, 林田智弘, 広谷大助, 西崎一郎, 関崎真也
    • 学会等名
      2022 IEEE SMC Hiroshima Chapter 若手研究会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi