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2022 年度 研究成果報告書

疎水性土を用いた高遮水地盤材料の開発とその自然斜面への適用性の実証試験

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05045
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25030:防災工学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

加藤 正司  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10204471)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード疎水材 / 遮水層 / 接触角 / 模型土槽
研究成果の概要

集中豪雨による斜面崩壊は毎年,人命や財産の被害を生じ,近年のゲリラ豪雨などの異常気象と相まって社会的な危機感が高まっている。本研究では,疎水材を用いて,不飽和状態の自然斜面への雨水の浸透に対して,長期的に高度な遮断機能と排水機能を持つ遮水性地盤材料としての可能性を検証した。このため,できるだけ安価で簡単な方法で遮水材料を作製し,遮水層を設置することを一つの目的とした。そして,市販のコンクリート養生材を希釈した溶液を用いて遮水材を作製した。模型土槽による遮水層は26か月間,遮水機能を維持しており,本方法の有効性が実証されたと考えられる。

自由記述の分野

地盤工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,集中豪雨による土砂災害が増加している。土砂災害は,降雨による浸透が土のせん断抵抗を低減し,このことが斜面崩壊を引き起こす原因となり発生すること多い。このため,自然斜面に対して,表層部への降雨浸透に対する強化対策技術の開発は急務であると考えられる。その一つの方法として,自然斜面や土構造物斜面の表層に遮水性の高い疎水性地盤材料を用いることにより表層からの降雨浸透を抑え,表層崩壊を防ぐ方法が考えられる。本研究では,この優れた雨水遮断・排水機能を持つ疎水材料の利点および特性を活かし,遮水材層への適用性と長期持続性を評価して,自然斜面や土構造物斜面の安定性の向上を図ることを目的としている。

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公開日: 2024-01-30  

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