本研究は,近赤外波長領域の光をアップコンバージョン型蛍光体とハイブリッド化することによって発電に寄与させるエネルギーハーベスティング太陽電池システムの構築を目指したものであり,それを実現するために,高効率・高耐久アップコンバージョン蛍光体の創製とアップコンバージョン発光機構の解明を目指したものである.この期間を通じて,希土類を添加したペロブスカイト構造酸化物の作製と評価を行い,高効率・高耐久のアップコンバージョン蛍光体の開発を推進した.その中で特に,更なるアルカリ金属の共添加により最大約10倍の飛躍的なアップコンバージョン発光の高効率化に成功した.
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