環境浄化・資源回収の観点から,選択的にイオンを吸着・分離する材料の必要性が高まっている。しかし,選択性の起源や支配因子にかかわる基礎的知見が不十分なため,選択性をもつ無機イオン交換体の設計指針は確立されていない。本研究では,5配位チタン化合物のK2Ti2O5(KTO)に着目し,そのイオン交換特性を明らかにした。また、無機ナノシートのなかでも,酸化チタンナノシートは半導体性・(光)触媒特性を示し,その機能を活かしてエネルギー変換・環境浄化デバイスへの応用研究が展開されている。本研究では,5配位KTOから,簡便にナノシートを作製した。
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