研究成果の概要 |
生体硬組織代替材料用途として開発される多元系Ti合金では,組織制御や合金設計による研究開発と,表面処理技術開発がそれぞれで行われているが,界面の状態は材料の機械的性質に大きく影響する.本申請課題では自己酸化により組成連続的な酸化皮膜を形成するTi-NbやTi-Ta合金に着目し,ミクロからナノレベルの酸化膜/合金界面組織について金属組織・結晶学的手法による調査と,酸化物/合金基板を連続体材料として捉えた材料力学計算を行い,界面組織制御と構造力学的アプローチの両面から調査する.これら合金の酸化機構を明らかにし,Ti基皮膜被覆材料の機械的性質に寄与する材料因子と形状因子や各々の寄与度を明らかにした.
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