太陽電池の普及に伴い、シリコン多結晶インゴットの製造に関する研究開発が盛んである。多結晶組織を制御するためには、例えばキャスト炉のホットゾーンを調整して、凝固した多結晶組織との相関を調べるような研究が行われている。これは凝固過程における固液界面の凹凸や曲率などの形状が結晶粒界の形成に影響していると考えられるが、詳しくはわかっていない。本研究で固液界面形状と結晶粒界の形成過程を詳細に知ることで、ホットゾーンの設計に役立てることができる。また、Phase-field法などで粒界形成過程のシミュレーションを行っているグループもあり、そのモデルとなるような実験を行うこともできる。
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