申請者らが見出したレーザ照射で形成される金属の表面微細構造上の特異拡張濡れを利用し、溶解・化合物形成を伴う反応濡れ(reactive wetting)を定量的に評価する新手法の構築、メカニズムの解明を目指した。Cu板上に形成させた表面微細クレバス構造における溶融金属の特異拡張濡れを濡れ速度から定量的に評価し、SnとInの濡れ速度が大きく、Pb、Biが小さくなった。これは、接触角や化合物形成により説明ができる。導出した浸透速度式により、化合物を形成しない金属の特異拡張濡れの速度を表現するとともに、化合物を形成する金属の濡れを相対的に評価した。
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