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2022 年度 研究成果報告書

超音波キャビテーション気泡群による簡便なサブミクロン粒子のサイズ認識濃縮法

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05199
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分27010:移動現象および単位操作関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

二井 晋  鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (90262865)

研究分担者 五島 崇  鹿児島大学, 理工学域工学系, 助教 (90709560)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードsubmicron particle / Ultrasound / Separation / Cavitation
研究成果の概要

超音波照射により粒子サイズに応じた局在化が生じることが確かめられた。試料懸濁液中の溶存ガス濃度を高めると分離が促進され、ガスの連続的なバブリングにより分離の低下を防ぐことができた。粒子分離と同じ条件でガスを溶存した水への超音波照射によりアルゴン飽和水では、空気飽和の場合と比べて約10倍の個数で気泡生成が認められた。気泡径は両方のガスで約100 nmであり、分離メカニズムに気泡存在が強く影響すると考えられる。高速度ビデオ映像から、液柱からの爆発的なミスト生成に引き続く液塊分裂が観察され、この現象が粒子分離に関与することが示唆された。

自由記述の分野

化学工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、サブミクロンサイズの粒子懸濁液への超音波照射という簡単な操作で粒子のサイズによる分離を可能にすることで、分離エネルギー低減と革新的な分離技術の創出の点で意義がある。従来法ではフィルターや膜などの消耗品を必要とする一方、超音波照射で生成する液柱の一部を取り出すという、非常に簡単な操作で分離ができる点が特徴である。本研究の学術的な意義として、複雑な分離メカニズムの解明に取り組み、分離場の形成には液中の溶存気体量、液中の気泡個数と液柱の挙動が深く関っていることまでを明らかにした。複数の相と速度が関わる分離場を理解することで、新しい分離場を創り出すことに貢献できる。

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公開日: 2024-01-30  

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