オクテットAB型二元系材料に対して、バルク状態で安定となる構造に加え二層ハニカム(DLHC)構造やHaeckelite構造を含む様々な構造を採用して第一原理計算を実行した。膜厚が薄い場合においてはどの材料においてもDLHC構造が安定となることを見出した。また、ヘテロ構造の形成可能性に関する検討もおこない、グラフェンならびに六方晶BNとDLHC構造をとるオクテットAB型二元系材料からなる新たなヘテロ構造を提案した。さらに新物質探索として、DLHC構造をとるヤヌス原子層(表面と裏面で構成元素が異なる原子層)が形成可能であることを見出した。
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