半導体励起アルカリレーザー(Diode Pumped Alkali Lase=DPAL)の最も基本的な反応である,アルカリ原子とバッファガスの衝突緩和反応および失活反応の反応断面積を計測した.CsとCH4,C2H6,C3H8の3種類のバッファガスにおいて混合反応断面積,失活反応断面積計6個の結果を得た.続いて,3種のバッファガスを使いレーザー発振実験を行い,計測で得られた反応断面積を用いたシミュレーション結果と比較した.両者は良く一致し,計測結果の正しさを裏付けた.また,DPALのバッファガス分圧とレーザー出力の関係を表す解析解を導出し,実験結果と比較したところ良い一致を見た.
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