本研究では半導体光増幅器(SOA)を伝搬する光コム信号のリザバーコンピューティング適用を検討し,主として次の4点の成果を得た.①広帯域光コム信号の振幅・位相測定手法を提案し,帯域幅150-GHzの信号を20-GHz帯域のコヒーレント受信器で測定可能にした.②パルス伝搬の数値シミュレーションが可能なSOAのモデルを構築し数値シミュレーションによる検討を可能とした.③数値シミュレーションにより形状の近いパルスの差異を強調出来ることを示し,リザバーとしての可能性を示した.④実験・シミュレーション両方においてSantaFe時系列の予測問題について,精度は高くないものの予測動作が可能であることを示した.
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