研究成果の概要 |
高レベル放射性廃棄物の深地下埋蔵の重要な技術要素の1つであるガラス固化体の長期安定性に関する知見を得る目的で、分子動力学法による酸化物ガラスの構造シミュレーションを遂行した。ガラスの主成分系であるホウ酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩について、それぞれ実用的な組成範囲のガラスの原子構造変化を再現可能な原子間相互作用の開発を試みた。その結果、全ホウ素に対するBO4ユニットの存在比、SiO2,SiO5/2,SiO3,SiO7/2, SiO4ユニットの存在比、[AlO4],[AlO5],[AlO6]ユニットの存在比の組成変化の再現性を向上させることができた。
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