研究課題/領域番号 |
20K05398
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
籏町 剛 新潟大学, 工学部, 技術専門職員 (40456356)
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研究分担者 |
郷右近 展之 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20361793)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高温太陽熱 / 相変化材料 / 溶融塩 / 潜熱蓄熱 |
研究実績の概要 |
海外のサンベルト地域では大型太陽集光システムで得られる高温太陽集熱によるCO2フリーの太陽熱発電が実用化している。本研究では太陽熱発電温度の高温化に伴い600~1000℃の蓄熱温度に適合する蓄熱システム開発を行う。すなわち、固体/液体相変化材料を蓄熱体として採用した太陽熱発電のための融解凝固利用による潜熱利用型の高密度潜熱蓄熱システムの開発を目的としている。2020年度は(1)蓄熱材の調製・セラミックハニカムによる構造体の試作(2)蓄熱材の蓄熱/放熱試験、(3)潜熱蓄熱システムの蓄熱試験・高温熱媒体流通試験を行った。硝酸塩系や塩化物系溶融塩蓄熱材を基軸に蓄熱材の調製・セラミックハニカム化する手法を確立した。蓄熱材の蓄熱・放熱試験をするための実験装置についても設計・製作・運転を確認している。この自作の実験装置を用いて蓄熱材の蓄熱放熱挙動を観察したところおおむね平衡状態図に従って稼働することを明らかにした。さらに高温熱媒体として高温空気を流通する蓄熱システムを新たに作製した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
硝酸塩系や塩化物系溶融塩蓄熱材を基軸に蓄熱材の調製・セラミックハニカム化する手法を確立している。蓄熱材の蓄熱・放熱試験をするための実験装置についても設計・製作・運転を確認している。この自作の実験装置を用いて蓄熱材の蓄熱放熱挙動を観察したところおおむね平衡状態図に従って稼働することを明らかにした。化学組成の異なる蓄熱材についても蓄熱放熱試験を行える見通しが立っている。
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今後の研究の推進方策 |
化学組成の異なる蓄熱材についても蓄熱放熱試験について検討するとともに蓄熱システムの高性能化を行う予定である。
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