SiVダイヤモンドナノスラブ(DNS)の構造、軌道、光物性、振動ダイナミクスに対する外圧の効果を、0Kの基底状態だけでなく、室温付近の励起状態で調べた。室温付近で揺らぐSiV DNSを直接機械的に加圧し、室温のアンビルセルで発生する実際の外圧を模倣した。その結果、圧縮によってSiVの欠陥構造が収縮し、欠陥の軌道エネルギーが再配列、SiV-SiV励起からDNS-SiV励起への光学遷移の切り替え、SiVとDNS-SiVのハイブリッド化が起こることを見出した。吸収、発光、ゼロフォノン線の圧縮による変化は、機械的圧縮によってのみ引き起こされ、温度効果が異なると結論した。
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