研究成果の概要 |
2-ピリドンの共役酸・塩基触媒としての機能に着目し、これまでに3,5,6-トリフルオロ-2-ピリドンを触媒とするPasserini型反応を報告している。本反応にインドール含有イソシアニドを適用した結果、5-endo-dig型環化が選択的に進行し、四環性フロインドリンをジアステレオ選択的に得ることができた。酸化度の高い本生成物は、それぞれの官能基選択的に化学変換可能であり、様々なスピロインドリンへ変換できた。さらに、酸処理すると3,4-ジヒドロ-β-カルボリンへ骨格変換された。以上のように、新規触媒の開発により、簡易な化合物から1-potで様々な多官能基化インドール化合物へ導く方法を見出した。
|