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2023 年度 研究成果報告書

14族元素を用いた化学種の制御による不斉合成法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05515
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2020-2021)

研究代表者

坂口 和彦  大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80264795)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアレニルシラン / テトラヒドロピラノン / スピロシクロヘキサジエノン / 縮合[6-5-4]三環式化合物 / 超原子価ヨウ素 / ジエノン-フェノール転位 / 不斉非対称化 / セミピナコール転位
研究成果の概要

ケイ素の特性を生かした合成手法の開発を目的として、二置換アレニルシランの軸不斉を利用した光学活性な炭素環形成に取り組んだ。その結果、(1) アレニルシランより導いたβ-シリル-γ-アルキリデン-γ-ブチロラクトンを用いた多置換テトラヒドロピラノンの合成、(2) アレニルシランが連結したフェノール類の酸化的分子内環化によるキラルスピロジエノンの合成、(3) アレニルシランが連結したシクロヘキサジエノンの不斉非対称化による縮合[6-5-4]三環式骨格の構築に成功した。また、生成物の化学変換によるいくつかの縮環型多環式骨格の構築にも成功した。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、キラルアレニルシランを不斉源とした2,5-シクロヘキサジエノンの不斉非対称化、熱的条件下での分子内[2+2]環化付加によるカスケード型縮合[6-5-4]三環式骨格の形成、など、有機分子変換の新たな手法が開発できた。これにより、これまで活用例の少なかったキラルアレニルシランの有用性を実証できた。本研究により構築が可能となった光学活性な炭素環状骨格は、生物活性を有する天然物および非天然物においてしばしば見られる。また、本法により得られる生成物は複雑な構造を持つ多環式有機分子を合成するための有用な合成中間体となることから医薬品合成への活用が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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