ヒドロシリル部位(Si-H)を含むヤヌスキューブを合成した。また、基本骨格としてヤヌスリング(環状ヤヌスシロキサン)、はしご型のラダーシロキサン、ダブルデッカーシロキサン(DDSQ)に、反応性置換基として、ビニル基やアリル基などを導入し、さらに官能基変換で、チオール(SH)、アジド基(N3)、シリル基(SiR3) を導入した化合物を合成した。研究の後半では、特にアルコキシ基を末端に有する次世代シランカップリング剤の合成に注力し、多くの新規化合物を合成した。申請時に上げた内容と比較しても更に多くの化合物合成、新規応用の可能性を含む結果を含んでおり、当初予定を超えた成果であると自認している。
|