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2022 年度 研究成果報告書

超広幅四極子核NMRのための高感度測定技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05574
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分34020:分析化学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

高橋 雅人  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (60392015)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード四極子核 / 広幅NMR / リンギング / デッドタイム / 双極子相互作用 / 片側NMR / TD-NMR
研究成果の概要

四極子核では四極子相互作用による異方性と早い緩和によりNMRスペクトルが広幅化(NMR信号が短時間でなくなる)し、NMR測定が非常に困難となる。測定が困難になる理由は、NMR信号を励起させるために必要な高周波電力の残余成分(リンギング)が、それに続くNMR信号を完全に隠蔽してしまうためである。本研究では、これに対処するためにリンギングを劇的に減らしデッドタイムを短くできる分光計とNMRプローブの開発を行った。その結果、四極子核に限らず、双極子相互作用が大きい場合、例えばTD-NMRにおけるポリマーの測定やCPMGを多用する片側NMRでも有効なNMR分光計を開発した。

自由記述の分野

NMR装置開発

研究成果の学術的意義や社会的意義

NMRは化学・生物学の分析装置として幅広く使われているが、現在主に測定しやすい核種、試料状態を測定している。具体的には、液体状の水素核がもっとも多く、近年では試料の高速回転により固体状のものも測定可能となっている。しかし、これらはNMRが本来測定可能な情報の一部にすぎず、NMRのポテンシャルを全く有効活用できていない。特に問題となるのは、一部の四極子核や双極子相互作用によりNMR信号が極端に短くなっている場合である。このNMR信号に含まれる有用な情報は、NMR信号を励起するパルスの残余成分に隠蔽され測定できなかった。この残余成分を極限まで小さくしより多くの情報を得られる装置を開発した。

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公開日: 2024-01-30  

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