我々がこれまでにブロック共重合体の自己組織化構造を利用して3次元メタマテリアルの創製を試みた。鋳型となるホストブロックコポリマーとして、有効な構造を有するブロック共重合体の作製に成功し、そのミクロ ドメイン成分の選択的分解にも成功した。さらに、構成するブロック鎖の分率を変化させて複数の試料の合成に成功し、ナノマテリアルのホスト構造を発現する領域を調査し相図の作成を実施した。3次元構造は平衡構造が得難い。そこでモデルとして同じく3次元のジャイロイド構造の温度変化にともなう構造変化を観察し、連続的な構造変化を起こすことは困難で、古い構造が消失し、新しい構造が形成(核形成・成長)することが判明した。
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