PLAに対する二酸化塩素光酸化処理による表面改質(酸化)を行った。導入官能基の同定によりカルボキシ基が有意に増加することを見出すとともに、その定量法として染色法を活用し酸化度の評価手法を確立した。既存手法との比較により、導入官能基の差異やバルク物性への影響が小さいという利点などが明らかとなり、本改質法に特徴的な新たな用途の開発も期待された。当初想定通り、細胞親和性が向上することも明らかとなり、改質PLAを基材とした培養において細胞数の有意な増大と細胞の伸展が見られた。3Dプリンタを用いた三次元構造体の作製と改質も行い、内部にまで均一に処理できることも明らかにした。
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