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2022 年度 研究成果報告書

顕微分光計測を駆使した三重項-三重項消滅アップコンバージョン固体系の空間分解分析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05653
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分35030:有機機能材料関連
研究機関立教大学

研究代表者

三井 正明  立教大学, 理学部, 教授 (90333038)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードフォトンアップコンバージョン / 三重項状態 / エネルギー移動 / 顕微発光分光 / 三重項-三重項消滅 / 項間交差
研究成果の概要

三重項-三重項消滅アップコンバージョン(TTA-UC)は、太陽光程度の光強度でも機能する光エネルギー変換手法である。固体状態でUCの高効率化が実現できれば、太陽電池をはじめとする太陽光駆動デバイスの効率向上に繋がるものと期待されている。本研究では、このような課題に対して計測主導型のアプローチを試みた。具体的には、顕微発光分光計測に基づく空間分解分析を、TTA-UC現象を示す有機複合結晶や有機-無機複合結晶系に適用した。1分子計測によって装置の光子検出効率を精密評価し、増感剤と消滅体の存在量やTTA-UCに関わる素過程の時定数・効率の空間不均一性を可視化する方法論を確立することに成功した。

自由記述の分野

光物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高効率かつ太陽光強度で機能するフォトンアップコンバージョン(PUC)固体材料の開発は、PUCにおける最重要課題の一つである。本研究では、顕微発光分光計測に基づく空間分解分析を、PUC現象を示す有機複合結晶や有機-無機複合結晶に適用することにより、微結晶中における増感剤と消滅体の存在量やPUCに関わる素過程の時定数・効率の空間不均一性を可視化する方法論を確立した。このような評価手法は、PUC固体内で起こるPUCの微視的理解を深化させる(=学術的意義)だけでなく、より優れたPUC固体系の開発を促進し、太陽駆動デバイスの高効率化やセンサーへの応用へと繋がっていくこと(=社会的意義)が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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