短時間で水中のカフェインが効率よく分離除去できる吸着剤の設計については、大型放射光施設(SPring-8)などとの協力を得ながら検討した結果が原著論文(界面化学の専門誌)としてまとめられ、プレスリリースされた。また、酵素模倣反応については室温付近でもD-グルコースが2ケトグルコン酸(工業的に有用な原料の一つ)に効率よく転換されることを見出し、界面化学の専門誌に掲載された。原著論文の公開、学会発表などを通じ、無機材料化学分野だけでなく、界面化学、化粧品分野から関心が寄せられたので、引き続き他機関との連携、産学連携を図りながら、合理的かつ応用性に優れた層状結晶設計を行う。
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