研究成果の概要 |
Li10MP2S12(M=Si, Ge, Sn, P)系材料の大量合成を検討し,アルゴン気流下での熱処理により,一回の合成で5 g程度の高品質な結晶相が得られる条件を確立した. Li10GeP2S12材料の溶解析出プロセスを検証し,一般的な電池化プロセスに対応するためには,複数の課題を解決する必要があることを見いだした.硫黄-カーボン-固体電解質からなる正極複合体において,硫黄含有量を増大させた,高エネルギー密度正極を構築した.また,複合体に用いるカーボンや固体電解質の粒子サイズ,さらには種々の添加剤が電池性能へ称える影響も検証し,硫黄活物質の利用率とサイクル特性の向上を達成した.
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