HepG2細胞の時計遺伝子の発現リズム回復メカニズムについて、azaC処理の影響を検討した。DNAマイクロアレイとqPCRを用いて、時計遺伝子の発現変化を調べたが、処理期間に依存した有意な発現変化は見られなかった。また、Bmal1とPer2のプロモータ領域のメチル化解析でも有意な変化は見られず、メチル化による直接の影響は示唆されなかった。一方、リズム調節に関与すると報告があるDNA topoisomeraseは有意な発現上昇が認められ、重要な役割が示唆された。今後は、HepG2でのazaC処理による時計遺伝子リズム回復のメカニズムについてさらなる解析を行う。
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