現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ゼブラフィッシュ視神経損傷モデルを作製し、実験的に視神経を損傷させ、その直後から、0, 0.5, 1, 3, 6, 24時間後に、網膜、視神経および視蓋よりサンプル採取を行った。各サンプル組織より、total RNA およびタンパクの抽出を行って、視神経損傷後のサンプル系列を作製した。 これらのサンプルを用いて、HSF-1やHeat Shock Proteins (HSPs)の変動についてリアルタイムPCRによる解析を行った。その結果、網膜においては、HSF-1およびHSPs (HSP25, HSP60, HSP70, HSP90) 共に、視神経損傷後6時間後をピークとした、発現上昇が確認された。HSF-1のターゲットとしてはまだ報告のないcellular Factor XIII-A(cFXIII-A)については、遺伝子解析やChIP assayからHSF-1誘導の活性化機構が示唆されたため、同様に視神経損傷後のサンプルについて発現の解析を行った。その結果、損傷後6時間をピークとしたHSF-1と同じパターンの増減変化を示し、HSF-1の直接的な関与が示唆された。
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