研究成果の概要 |
本研究では再生・機能回復が可能なゼブラフィッシュ視神経をクラッシュし,その後24時間以内の急性期に発現が見られる分子の変化を中心に研究を行った。その結果,タンパク架橋酵素であるTransglutaminase2が損傷後30分をピークとした一過性の増加が見られ、この発現はHeat shock factor 1 (HSF1)の発現誘導に深く関与していた。さらにHSF1は山中因子として知られる3つの転写因子(Klf4, Oct4, Sox2)の発現にも寄与していることが分かった。これらの分子の発現は,損傷後の神経細胞のアポトーシスを回避すると共にリプログラミングにも深く関与していることが示唆された。
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