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2022 年度 研究成果報告書

制がん剤耐性獲得過程におけるEMT誘導の分子機序解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05732
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関昭和薬科大学

研究代表者

田代 悦  昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (00365446)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード制がん剤耐性 / EMT / TGF-b
研究成果の概要

大腸がんLoVo細胞に白金制がん剤シスプラチンを長期暴露すると、EMTを誘導した間葉系の細胞になることを見出した。そこでケミカルゲノミクスの手法を用いてそのメカニズムを明らかにしようと試みた結果、TGF-b受容体の阻害剤がシスプラチン耐性細胞の間葉系の形質を上皮の形質に戻すことがわかり、EMTを強力に誘導するTGF-bシグナルの活性化が薬剤耐性の獲得に重要であることがわかった。さらに、シスプラチンを処理するとTGF-bの分泌が促進することもわかった。以上、シスプラチンを処理するとTGF-bの分泌が促進されることでTGF-bシグナルが活性化し、これによってEMTが誘導されることが明らかとなった。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

制がん剤を暴露し続けると制がん剤耐性を獲得することは古くから知られており、解決すべき問題の一つである。近年、制がん剤耐性とEMTの関連が明らかになり、申請者らが独自で行った実験でも、制がん剤耐性細胞でEMTが誘導されていることが再現できた。そしてそのメカニズムの一つとして、EMTを強力に誘導するTGF-bの分泌促進という新しいモデルを提唱できたことが本研究の学術的意義である。TGF-bシグナルの阻害剤は幾つか開発されており、それらが制がん剤耐性を獲得した実際のがん患者に応用され、効果が発揮されることを期待する。

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公開日: 2024-01-30  

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