本研究では、Mincleの複合脂質リガンドの合成法を確立し、天然型構造および誘導体を合成した後、活性評価を行うことで構造活性相関を明らかとした。また確立したリガンド合成手法を用いて蛍光標識分子プローブを合成し、生細胞イメージング解析へと展開した。本研究によって生体防御の理解に繋がる自然免疫受容体Mincleの機能の一端を明らかにしたと考えている。特にリガンドおよびMincleの細胞内挙動解析は免疫機構の理解と制御に関わる重要な成果と考えており、自己・非自己に対応して免疫を制御するMincleの分子レベルでの理解に貢献出来たと考えている。
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