研究課題/領域番号 |
20K05743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
斉藤 毅 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (80609933)
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研究分担者 |
南雲 康行 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00459661)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | オレキシン1受容体 / 拮抗薬 / オレキシン / 分子設計 / フルオロアルキル / オピオイド受容体 |
研究成果の概要 |
オレキシン1受容体 (OX1R) の機能を可視化するOX1R選択的PETプローブの開発を目指し、高い脳移行性を有する新たなOX1R選択的拮抗薬の創出研究を行った。脳移行性の高いκオピオイド受容体作動薬ナルフラフィンと脳移行性の低いOX1R選択的拮抗薬の構造活性比較から、17位窒素上の電子密度に注目し、電子吸引性アルキル基であるフルオロアルキルを導入した誘導体の合成と評価を行った。その結果、17-アルキル基上のフッ素原子数に応じてOX1R活性は増強し、オピオイド受容体活性は減弱することを明らかとし、1強力かつ脳移行性を示すOX1R拮抗薬7-トリフルオロエチル誘導体を見出した。
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自由記述の分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
覚醒、情動、意志の連関を解明するためには、高度に発達した脳を有するヒトやサルにおけるOX1Rの機能解明が必須であるが、それを可能とする分子ツールは未だ存在しない。本研究成果は、これら高次脳機能の調査に応用可能な新たなOX1R選択的PETプローブの開発に重要な情報提示となる。
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