本研究では骨代謝に重要な役目をしている骨細胞の機能を明らかにするため、骨細胞が存在する骨組織深部に送達できる蛍光プローブを開発した。この蛍光プローブは低pH環境で光ることから、骨細胞による骨の溶解の検出を期待した。生体二光子イメージングにおいて骨細胞が存在する骨小腔からの蛍光シグナルを観察し、骨細胞が骨を溶かしている可能性を示す結果を得た。 また、研究過程で可視光照射で効率よく分解する保護基の構造を見出し、この保護基を利用したケージドグルタミン酸を開発した。実際にNMDA型グルタミン酸受容体のイオンチャネル活性の可視光制御ができることが分かった。
|