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2022 年度 研究成果報告書

高次機能化リピドAの創製と自然-獲得免疫制御分子への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05749
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
研究機関大阪大学

研究代表者

下山 敦史  大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (90625055)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードリピドA / リポ多糖 / アジュバント / セルフアジュバンティングワクチン / 抗原-アジュバント複合体 / LNP / 糖鎖ミミックリンカー / 細菌-宿主間ケミカルエコロジー
研究成果の概要

共生菌ならば低毒性で有用な免疫調節因子を有すると考え、腸管パイエル板共生菌リピドAの化学合成と機能解析により、同リピドAが粘膜ワクチンアジュバントとして非常に有望であることを見いだした。
一方で近年、抗原とアジュバントの複合化により、効率的抗体産生が誘導されるというセルフアジュバント効果が報告されている。本研究では、リピドAの免疫活性化能を保持しつつ抗原と複合化し、アジュバント作用を最大限に引き出せるセルフアジュバンティングワクチンの創製を目指した。具体的には、天然構造を模倣する戦略をとり、リピドAとTn抗原を糖鎖ミミックリンカーで複合化することで、免疫活性化能を保持した複合体の合成に成功した。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

昨今の新型コロナウイルス感染症の蔓延を契機に、我々の生活様式は大きく変化し、ワクチン開発研究はより一層大きな注目を集めている。ワクチンアジュバントとして有望視されている免疫活性化因子リピドAの高次機能化を目的とした本研究の成果は、革新的ワクチン開発のシーズであり、大きな社会貢献が期待できる。また、リピドAを基盤とした自然-獲得免疫制御分子の創製は、合成化学分野と免疫学分野の双方に学術的貢献が可能であり、非常に意義深いものであると考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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