研究代表者は本研究で、自ら確立した高効率な復帰変異株獲得法を、膜タンパク質とリガンドの相互作用を解析するための新たな方法論として発展させることを計画、まずミトコンドリアのADP/ATP輸送体とその特異的阻害剤であるボンクレキン酸との相互作用の解析に着手した。その結果、ボンクレキン酸に対する抵抗性を示すADP/ATP輸送体の5つの変異株を獲得することができた。そこで更にその効率化を目指した研究に着手し、cDNAを細分化して、それぞれの領域に高効率に変異を導入することで、様々な単一の変異を有するタンパク質の創生が可能であることを明らかにすることができた。
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