研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビリン色素はヘムの代謝産物であるため、植物のほか、動物や細菌に至るまで存在する色素である。2017年には、新生児黄疸の原因ともなるビリルビンを合成する酵素の結晶構造が、本研究者が参画した研究によって明らかとなり、ビリン色素の基礎医学的側面からの応用にも光が当てられている (H. Takao, et al., Nat. Commun., 2017)。 生物界に広く存在するビリン色素の改変を目指す本研究によって、有機化学合成が困難なビリン色素を酵素化学的に自在にデザインすることで、光センサータンパク質が鍵を握るオプティジェネティクスの新たな展開が期待できる。
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