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2022 年度 研究成果報告書

網羅的な細胞内1分子イメージングによるGPCRome解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05760
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

柳川 正隆  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (70609792)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードGPCR / 1分子イメージング / 細胞内シグナル伝達 / アレスチン / エンドサイトーシス / ERKシグナル / 拡散機能相関
研究成果の概要

GPCRは薬の主要な標的分子である。本研究では、細胞膜中のGPCRの拡散動態を規定する分子基盤を明らかにすることを目的とし、GPCRとエフェクターの相互作用を1分子レベルで解析した。その結果、アレスチン結合が多くのGPCRに共通した拡散動態変化の主要因であることが分かった。また、アレスチン結合を規定するGPCRのリン酸化がどのように制御されているかをモデル受容体で明らかにした。さらに、網羅的なGPCRの1分子イメージングを実施するための基盤技術を開発した。新たなGPCRの蛍光標識法を確立し、従来の蛍光標識法で生じていた一部のGPCRに対するアレスチン結合が不安定化する問題を解決した。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

GPCRが「いつ」「どこで」「どのように」エフェクター分子と相互作用し、細胞外から受容した情報を細胞内へと伝えるのかを解明することは、薬の作用機序を理解する上で重要な課題である。本研究では、GPCRとエフェクターの相互作用を1分子レベルで定量する手法を開発し、細胞内シグナル伝達の空間的な制御機構の一端を解明することに成功した。本研究で開発した細胞内1分子計測・解析のワークフローはGPCRだけでなく他の膜受容体を標的とした薬理学・創薬研究にも応用できると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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