本研究は希少放線菌Actinoplanes missouriensisが形成する胞子嚢を材料として、胞子が休眠耐久状態へと移行する過程、および休眠細胞が外部環境からの刺激を感知して覚醒し発芽に至る過程の分子機構の解明を目標とした。特に、胞子嚢の形成と開裂に必須のChaperonin-linked protease (Clp) 複合体を構成するATPaseサブユニットをコードする遺伝子clpXの発現制御機構の解明するとともに、胞子嚢の形成と開裂の過程でClpXと複合体を形成するペプチダーゼサブユニットの同定、および胞子嚢開裂の過程でClp複合体の基質となるタンパク質の同定を目指した。
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