ギ酸を有用物質に変換するギ酸資化菌バイオプロセスに注目が集まっている。しかし、ギ酸資化菌に関する研究例は少なかった。そこで我々は、新規ギ酸資化菌を単離して、それらの増殖能力を比較することで、実用に適した株の条件を探ろうと考えた。まず、単離方法を確立し、さらに培養のボトルネックを調査した。その結果、多数の新規株の単離に成功し、pHと溶存酸素濃度がボトルネックであることを明らかにした。さらに、pHおよび溶存酸素濃度を、6.8~7.5、および5ppm以上に保つことによって、それぞれの増殖能を引き出せることが分かった。その条件で増殖比較することで、従来株よりも高増殖能を示す株を同定できた。
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