Deinococcus属細菌では、DNA損傷誘導性タンパク質DdrAと構造が類似しているDdrAPタンパク質が高度に保存されている。また、ddrAP遺伝子はその直下にあるdr0042遺伝子とオペロンを形成している。DR0042はDdrAPと複合体を形成することで、 凝縮核様体依存的末端結合(CNDEJ)に関与するPprAなどのDNA修復関連タンパク質とDdrAPの相互作用を制御しており、さらにDNA修復完了後にDdrAPがDR0042から解離してDdrAと複合体を形成することで、複製の妨げとなるDdrAのすみやかな不活性化を促している可能性が示唆された。
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