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2022 年度 研究成果報告書

凝縮核様体依存的末端結合によるDNA修復機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K05813
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関東洋大学

研究代表者

鳴海 一成  東洋大学, 生命科学部, 教授 (90343920)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードDNA修復 / 放射線抵抗性細菌 / DNA損傷誘導性 / ゲノム2本鎖切断修復
研究成果の概要

Deinococcus属細菌では、DNA損傷誘導性タンパク質DdrAと構造が類似しているDdrAPタンパク質が高度に保存されている。また、ddrAP遺伝子はその直下にあるdr0042遺伝子とオペロンを形成している。DR0042はDdrAPと複合体を形成することで、 凝縮核様体依存的末端結合(CNDEJ)に関与するPprAなどのDNA修復関連タンパク質とDdrAPの相互作用を制御しており、さらにDNA修復完了後にDdrAPがDR0042から解離してDdrAと複合体を形成することで、複製の妨げとなるDdrAのすみやかな不活性化を促している可能性が示唆された。

自由記述の分野

応用微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線抵抗性細菌に特有のDNA修復機構である凝縮核様体依存性末端結合(CNDEJ)の構成要素としてこれまでに、PprAタンパク質、DNAジャイレース、DNAリガーゼが明らかになっている。本研究によって、DR0042タンパク質がDdrAタンパク質及びDdrAPタンパク質と相互作用することが示唆され、CNDEJの構成要素として放射線抵抗性細菌が持つDNA損傷誘導性のDNA修復機構の一端を担うことが明らかになった。機構の解明は、新たな遺伝子工学試薬の開発にも繋がり、生命科学の新たな展開に貢献すると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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