研究課題
基盤研究(C)
アルツハイマー型認知症や動脈硬化症の早期発見バイオマーカーとして有望なコリン型およびエタノールアミン型プラズマローゲンの簡易・迅速定量法の開発が望まれている。本研究では、この定量法開発に不可欠な酵素を2種類発見し、その組換え生産法の検討を行った。生産には課題が残っているが、大腸菌を用いた生産を可能にし、定量が可能なことを確認した。
生物工学
本研究では、コリン型およびエタノールアミン型プラズマローゲンに選択的に作用する酵素を見出した。この特徴は、新規なものであり、その特徴を発揮するメカニズムが今後解明されれば、これまで未解明であった分子認識機構の理解につながる点で重要な発見といえる。本酵素を応用し、将来血液1滴あれば簡単かつ短時間でアルツハイマー型認知症や動脈硬化症の早期発見が可能になることが期待できる。