アブラナ科植物の自家不和合性は受容体キナーゼSRKとリガンドSP11のハプロタイプ特異的な相互作用によっておこる。本研究ではこの自家不和合性シグナルがどのように細胞内に伝達されるかを解明するために、SRKの細胞内キナーゼドメインの結晶化を試みた。SRKキナーゼドメインは大腸菌で発現させて、高発現かつ安定に発現できるSRKキナーゼドメインの領域を決定した。SRKキナーゼドメインのリコンビナントタンパク質を大量発現・精製を行い、結晶化スクリーニングにより結晶化条件を決定した。Spring-8にて結晶の反射データを収集したところ、最大4.3オングストロームの分解能をもつデータを得ることができた。
|