本研究では、トロパンアルカロイドの生合成経路を大腸菌において再構築することを目的にしている。我々は、トロピノンの生合成に関与するIII型ポリケタイド合成酵素(III型PKS)、 CHSBが3-oxoglutaric acid (3-OG)の合成を触媒することを見いだした。また、3-OGの閉環反応に必須であるP-450酵素の可溶化を大腸菌宿主において成功した。CHSBとP-450の共発現により、大腸菌におけるトロパンアルカロイドの生産に成功した。また、また、スコポラミンの生産のために人工生合成経路を設計し、その鍵経路であるトロパ酸のCoAエステル化を触媒する酵素を見出した。
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