研究課題
基盤研究(C)
本研究では,ブレビバチルス菌の細胞表面に機能性分子を提示する技術の構築を検討した.様々なソーティングシグナルモチーフ配列を持つ基質ペプチドを用い,Sortaseのトランスペプチターゼ活性を測定するとともに、ブレビバチルス菌細胞表層へのタンパク質提示を試みた。タンパク質に融合したHiBiTを利用して表層への提示を評価したところ、標的とするタンパク質を提示できること,相互作用するブレビバチルス菌を分別・分取できる可能性が示唆された.
タンパク質工学
本研究では、ブレビバチルス菌の細胞表面に機能性分子を提示できることを示した。期間内に、アレルギーコンポーネントと相互作用する分子の取得までには至らなかったが、その基礎が構築できたことから、今後、食品検査等への応用が期待できる。また、選別された分子の調製において、ブレビバチルス菌は培養が容易なグラム陽性菌で、エンドトキシン活性を持たず、糖鎖などの翻訳後修飾もないことから、安全、安価で簡便に、高品質な分子の提供が期待できる。