植物資源としてマメ類に関し、栄養成分を分離した未利用資源を原料に、弱アルカリ性条件下で加圧抽出することで高分子の多糖類を効率よく抽出できることを見出した。走査型プローブ顕微鏡で解析したマメ類多糖類は、いずれも多分岐構造を持っていた。レンズマメ、インゲンマメ、およびエンドウの多糖類はドリンクヨーグルトの分散安定剤としての機能を有し、構成糖であるガラクツロン酸のメチルエステル基の分解により、機能が向上することを発見した。3年の研究により当初計画していた (1)未利用資源の高度利用、(2)多糖類の分子構造と機能性の相関解析、(3)新たな食品用の機能性素材の創出について一定の成果を得ることができた。
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