遺伝子組換えナタネは、国内で自生個体が確認され、国内に存在するナタネとは同種であるため交雑して自然環境に導入遺伝子が遺伝子浸透する可能性がある。しかし、国内の港湾周囲における植生調査では、10年以上遺伝子浸透は確認されていない。そこで、国内自生ナタネと組換えナタネ間の交雑親和性に、核およびオルガネラのゲノムタイプとその組合わせの関連を明らかにするため、ゲノムタイプ解析、交雑親和性調査を行った。核・オルガネラゲノムの多型解析によりそれぞれ複数のゲノムタイプに分類された。また、遺伝的背景が異なるナタネ間は交雑親和性が低かった。今後はゲノムタイプとその組み合わせ、交雑親和性の関連を明らかにする。
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