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2023 年度 実績報告書

根組織内エンドファイト群集理解と植物受容因子探索の融合による新しい育種戦略

研究課題

研究課題/領域番号 20K05982
研究機関大阪教育大学

研究代表者

鈴木 剛  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10314444)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードマイクロバイオーム / エンドファイト / イネ / Endosphere
研究実績の概要

本研究では『マイクロバイオーム解析』と『植物組織内バクテリア局在可視化』を両輪に、エンドファイト群集の基盤情報を蓄積する。様々な環境下・生育状態のイネやトマト根組織内マイクロバイオームを解析し、エンドファイト群集として『植物の生育状況』と『バクテリア組織内局在』が連関しているバクテリア種を探索・同定し、この植物-微生物間相互作用に関係する植物側受容因子を遺伝学的に精査し、持続的農業に寄与する新しい育種戦略を構築することを目的としている。
2023年度は、イネコアコレクション(農業生物資源ジーンバンク)を含めた29品種を用いて、水田育成のイネ根組織内(Endosphere)のマイクロバイオーム解析を行い、根組織内バクテリアの品種間差がどれだけあるかを調査するとともに、主座標分析などを行いβ多様性を視覚化した。また、マレーシアと日本のバクテリア菌叢比較に関して、研究協力者(マレーシア・Rahman教授)と共著の論文を発表した(Juliyanti et al. 2024 Sci. Rep. 14,9656)ほか、真菌のマイクロバイオーム解析も現在投稿準備中である。
トマトのコンパニオンプランツに関しては、屋外の畑においてトマト根組織内マイクロバイオームにおけるラッカセイ混植の影響を調査した。その結果、根組織内バクテリアのα多様性について、混植のほうが単植のほうが有意に高いことが示された。これまでの結果を総合して、屋内外のトマト栽培において、生育具体や根組織内マイクロバイオームに対するラッカセイ混植の影響はプラスの方向に働いており、エンドファイト特定など今後のさらなる解析が期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] モナシュ大学マレーシア(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      モナシュ大学マレーシア
  • [雑誌論文] Comparative analysis of root associated microbes in tropical cultivated and weedy rice (Oryza spp.) and temperate cultivated rice.2024

    • 著者名/発表者名
      Juliyanti, V., Itakura, R., Kotani, K., Lim, S.Y., Suzuki, G., Chong, C.W., Song, B.K., Rahman, S.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 ページ: 9656

    • DOI

      10.1038/s41598-024-60384-0

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2024-12-25  

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