ビワ果実の消費拡大に寄与可能な高付加価値果実生産を可能とする基礎的知見を得ることと技術開発を図ることを目的に、24品種の収穫適期の果実(果肉)の抗酸化性を比較した結果、‘長崎早生’、‘房光’および‘大房’は比較的高く、健康機能性の高い品種であることが明らかとなった。また、‘田中’を供試し果実の抗酸化性を向上させる方法を検討した結果、着色開始10日前の2000 mg/Lアブシシン酸(ABA)処理が効果的であったが、ABA処理はエチレン生合成を誘導して抗酸化性を向上させると推察されたため、エチレン発生剤であるエセフォンの処理効果を検討した結果、200 mg/L処理が最も効果的であった。
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